日進市の歯医者、荒川歯科のブログページです。
厳しい残暑も少しずつ落ち着き、ようやく秋の気配が感じられる頃となりました。
秋といえば食欲の秋ですが、近年は秋の味覚の代表格であるサンマの価格が上がり、すっかり高級魚になってしまいましたね。
味覚には五つの種類があり、「塩味・苦味・甘味・酸味・旨味」があります。
よく「幼い頃は薄味にして素材の旨味を味あわせましょう」と言われますが、それは幼い頃の経験によって好む味や甘味・塩味などの加減が人生でずっと影響を受けるからです。
幼い頃に濃い味に慣れてしまうと、薄味ではもの足りなく感じてしまうようになります。
また、大人になって味覚が変わることもあります。
例えばサンマのハラワタが幼い頃はただ苦くて苦手だったのに、大人になるとそれが美味しく感じるようになることがありますね。
みなさんにも似たような経験があるのではないでしょうか。
人工的に加えられた甘味や塩味などは病みつきになり、食べることをやめられずつい食べ過ぎたりすることがありますが、素材に含まれる旨味はほどほどのところでやめることができる、依存性がない美味しさです。
やはり健康のためにも、幼い頃にどのような食の経験をして、どのようなものを好むようになるかということはとても大切なのです。
日本には四季があり、季節ごとに美味しいものがたくさんあります。
味覚の成長は3~4歳頃までが著しいといわれます。
さまざまな食材や食感、味を繰り返し経験させて味覚を育ててあげましょう。
苦手そうに見えたものでも、見た目や調理法、食べるときの環境などによって好んで食べることもあります。
決して無理強いせず、長い目で見守ってあげましょう。
「ゆっくりよく噛んで食べる」「食べたら歯磨き」という習慣もつけてあげてくださいね。